“生き切る”という意識

単に“生きる”でも、“生き抜く”でもなく、“生き切る”ということ。
これこそ自分が一番大切だと思っている意識であり、世界に残そうとしている差を貫くテーマでもあります。

当たり前のことですが、この世に全く同じ二人というのは存在しません。
そうであればその人にしかできないこと、その人にしか果たせない使命というのが必ずあるはずだと思うのです。

ものすごく極端な話をすれば、万が一自分が植物人間になって言葉によるコミュニケーションはおろか、周りの人からの一切の働きかけに何も反応できなくなったとしても、そんな自分でも変わらず病室に横になっているということで他の誰かに何らかの意味を与えられます。

例えば、「アイツの分まで…」と言って奮起してくれる友人が一人くらいはいるかもしれません。

はたまた、何も言わず、笑ったりもしないもんですから、他の人には打ち明けられない悩みや、恥ずかしくてなかなか口に出せない将来の夢を語りかける存在になれるかもしれません。

いわんや、普通に動けて話せる人をや、です。

全ての生命がこの世に生まれ出てくるまでには、いくつものご縁、いくつもの偶然が重なってきたことでしょう。
そして生まれ出た後に重ねていく経験はひとりひとり違っていて、育っていくプロセスはどれもユニークです。
だからこそ全ての生には代わりがなくて、どれも等しく尊いと考えます。

そうであれば、その生ならではの可能性をフルに発揮しないのは、もったいない!
本人にとってはもちろんそうですし、世界全体にとっても代わりのない“ギフト”を受け取り損ねるのは大きな損失です。

授かった生を全うして生き切ること。
自分の人生と世界を豊かにする根っこの意識として、実践&お勧めしていきたいと思います。