「もういちど生まれる」(著: 朝井リョウ)を読みました

読了。
箸休め的にたまに小説も読みます。

本書は各章大学生世代の登場人物が主人公の連作短編集。
1章の主人公が他の章でちょろっと出てきたりします。
9割9分の「ああ、あった(っぽい)な~」という過去完了の感覚と、ほんとうにわずかばかりの「ああ、あるね」という現在形の感覚。
「何者」もよかったし、朝井リョウは、大学生世代を書かせたら右に出るものはないな。

文体もとてもリズムよく、解説の西加奈子の表現を借りればまさに「瑞々しい」。
表題作の書き出しの一文とか、震えるくらい素晴らしい一文でした。

 

もういちど生まれる (幻冬舎文庫)

もういちど生まれる (幻冬舎文庫)