「子どもの難問」(編著: 野矢茂樹)を読みました

読了。これは第一印象通りの良書でした!子ども向け本棚に絶対配架する。

「なぜ生きてるんだろう?考えるってどうすればいいの?やさしくするってどうすること?など素朴で深遠な22の問いに、各2人の哲学者が回答する。元々子ども向けの連載企画で、限られた紙幅の中、平易な文章で、でも安易な答えを断定したりせず回答されており、シンプルさの奥に味わい深さを感じる。」(138字)

本書の編者は野矢茂樹教授。
もともと四谷大塚の通塾生の親子向けの月刊誌内に連載されたものを単行本化したのが本書だそうです。
問いは野矢先生がチョイスされて単行本化に当たって各問いに短いコメントを寄せているのですが、そのコメントがどれも本当に素晴らしい!
その問いを発する時の目線というんでしょうか、なんで、どんなつもりで問うてみたくなるのかに触れられていて、ある意味回答そのものよりこのコメントの方に深く納得しちゃうみたいな。

結局野矢先生の授業は1回受けただけ(それも逆評定で甘いと評判だった記号論理学という、今思えば基礎的方法論なんでしょうがちょっとテクニカルな内容…)でしたが、本当にもったいないことしたなぁ・・・

本書がさらっとさりげなくお薦めされていた海士町図書館はさすがだなぁ。

 

子どもの難問

子どもの難問