最後の秘境東京藝大-天才たちのカオスな日常(著:二宮敦人)を読みました

東京藝大在学中の妻を持つ著者が、藝大生・OB/OGへのインタビューを重ねてつづった一冊。

優雅で折り目正しい音楽学部”音校” 、バンカラで自由な美術学部”美校”と、両学部での藝大生の生態は一見対照的だが、その奥底には「アートから離れたくても離れられない」、「作品と人生がつながっている」、という共通点があるよう。

入学時に「数年に一人天才が出ればいい」と学長に言われ、卒業後は半数が行方不明という、傍目にはリスクいっぱいの進路を敢えて選んだワカモノたちが、試行錯誤しながらそれぞれの道を進んでいこうとする姿が愛情たっぷりに描かれています。

神輿やミスコンなど、音校と美校の合作がいろいろ見られる藝大祭、一回行ってみたいなぁ。

 

最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常

最後の秘境 東京藝大:天才たちのカオスな日常