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デジタル・ゴールド(著:ナサニエル・ポッパー)を読みました

ビットコインの誕生から2014年頃までの紆余曲折を、関わった人々の群像劇的に描いた一冊。
これだけの内容を説明調でなく、物語としてまとめたのがとても秀逸だと思います。
記憶に残っているのはマウント・ゴックスくらいでしたが、あの破綻劇がどんな文脈で、どんな社長のもとで起きていたのか、よく分かりました。

 

それにしても、ビットコインの熱烈な支持者が生まれた背景が、勝手に戦争したり、勝手に通貨価値を上げ下げする(紙幣を刷ったり、為替に介入したり)国家権力からの自由を希求するリバタリアン的思想にあったとは、さすがアメリカ(のある一面)らしい。

 

あと、IT・金融系の投資家・企業家たちがどんな形で出会い、どうやって事業を興していくのか、という観点で読んでも面白い本だと思います。

「ああ、物事はこういうインナーサークルで動いて行くのね」と。

それはこのプロセスから全く疎外され、大きな格差に疑問を持ち、反発する人たちがたくさん出てくるのも無理はないです。

 

ちょうど久しぶりに小説が読みたい気分だったので 、まぁ半分くらいは満たされた感じがしました。

デジタル・ゴールド──ビットコイン、その知られざる物語

デジタル・ゴールド──ビットコイン、その知られざる物語