読後の感想は一言「やはり」である。
何がって、やはり自分は彼に、彼の本拠地・幡豆で会いたい。
どういう道のりでここにたどり着いたのか。
ここからどこに向かおうという「意思」をもっているのか。
もともと面白そうなことやっているな、というのはSNSで見て感じていました。
しかし本書の端々から垣間見える彼の視線には、僭越ながら感覚的に近しいものを感じたし(例えば、お金になりやすいことと引き換えに、自分の中の大切なもの、時間・自由・感情を犠牲にしているのかもという一節とか)、さらには実は一番取り組みたいのが「子どもの教育の未来を創る」ことというのを読んで、これはもう、と思うに至ったのであります。
頭に思い浮かぶ話したい・聞きたいことも多々あります。
本書の肝であるこの図は『Powers of Two』と読み合わせると二人が組み合わさって達成されるのでもいいんじゃないかとか、
なんでこの二人がつながってないんだろうっていう将来教育のことをやりたいけど今職業的には人材育成・研修を仕事にしている自分のソウルメイトの話とか、問いを立てるAIって本当に作れないんだろうかとか。
でもそれとは別に、気持ちの部分で彼の世界(観)を体感してみたいという好奇心がムクムク湧くし、きっとそれは自分にとって他では得がたい異化体験になるんじゃないかという予感もびんびんする、というのが大きいです。
じゃ果たして逆に自分が返せるものがあるんだろうか?というのが不安ではあるのですが、気持ちを持っていれば、機会はいつか来るべき時にやってくると思っているので、その時にちゃんとキャッチできるようにアンテナをオンにしておかなくっちゃと。
ちなみに、本の内容は、AIが当たり前になっていく世の中で、AIと人間がそれぞれどんな仕事に向いていてどう協働することがハッピーかを、ロールモデルとなる方たちの例も引きながらわかりやすく示してくれています。
AIの最新の動向もよくまとまっているし、読みやすいので、ぜひ読んでみてください!