プラチナタウン(著:楡周平)、和僑(著:楡周平)を読みました 

東北のとある町を舞台にした地域再生の物語。

商社で穀物取引部門の部長を務めていた主人公が、あるきっかけで故郷の町の町長に就任し、財政再建団体転落目前の町を再生していく。

1冊目プラチナタウンでは、リタイア直後の人々をターゲットに、リタイア後の生活を送るための「プラチナタウン」を築くことで、住民増と雇用増(おもに介護職)、地元農商業の再興を図る。

2冊目和僑では、老人さえ減りゆく将来に向けての次の一手として、地元農産品やそれを使った「日本食」(といってもB級グルメ)の海外輸出・展開を打ち出す。

 

小説なので調子よく進むなぁという箇所はまれにありますが、「はぁ、実際ありそうだよね」というディテールが、いろんなところに散りばめられています。商社の中の様子とか、町議会とか、箱物づくりとか。

あくまで架空の話という前提のもとですが、「地方のお作法」を窺い知る参考文献としてさらっと読むのにはいいんではないかと思いました。

 

プラチナタウン

プラチナタウン

 

 

和僑

和僑