インド哲学10講(著:赤松明彦)を読みました

イスラムの本は昨年だいぶ読んだのですが、そういえばインド・ヒンドゥーの世界観ってあまり触れたことがないなと思い読んでみました。

 

インド哲学における「存在と認識」 の捉え方について解説している一冊です。

 

ざっくりとらえたところでは、インド哲学では根源的な一者が全ての存在のもとにあり、それが多様な形をとって現れるのは、言葉で認識するからだ、というのがおおまかなところのようです。

 

インド人と言えばよくしゃべるというイメージをよく耳にしますが、なるほどインドの人たちにとって言葉というのが、そして言葉によって伝えたい内容や意味を絞り込みかたどっていくことがどれだけ大切なことなのか、なんとなく伺えたような気がします。

 

インドの思想の幹を知るには、業(カルマ)や輪廻など本書では取り扱わないとされていたフィールドも見てみないといけないと思うので、いつかまたそっちの方も読んでみたいと思います。

 

インド哲学10講 (岩波新書)

インド哲学10講 (岩波新書)