間宮兄弟(著:江國香織)を読みました(再読)

誰かが読んでいるのをふと目にして読みたくなって手に取った本書。
よくよく振り返ってみたら2014年に一回読んでいて、なんと再読でした。
でも「あれ?そう言えば」と気づいたのは読み始めてからかなり経ってから 。

 

1回目読んだときの印象はそんなに強くなかったということだと思うのですが、4年後の今読むと、すごくいい。他人からの評価に振り回されず、自分たちの日常を大事に生きる間宮兄弟の“生き様”が、潔く気持ちよくて、愛おしい。

なんでしょう、4年を経て年齢の10の位も変わって、自分もいろいろ違ってきたということでしょうか。

 

本書を読んだ後は、SNSにアクセスしようという気が全く失せました。しばらく経ってからも、SNSとの付き合い方は元通りにならない気がします。

 

それにしても江國香織さんの文章は読み心地がいい。
言葉の選び方・並べ方なのか、テンポ、リズムがとてもよくてまるで散文詩を読んでいるよう。それなのにシーンがすっと心に入ってくるんだよなぁ。

 

もしかしたらまた何年後かにそうとは気付かず「間宮兄弟」3回目読んでいたりして。その時自分は何を思うだろうか?

 

間宮兄弟 (小学館文庫)

間宮兄弟 (小学館文庫)