福岡市が地方最強の都市になった理由(著:木下斉)を読みました

もうだいぶ前になりますが、福岡に遊びに行った時に「暮らしやすそうな街だな」と漠然と感じたことを、データを挙げて解説してくれたり、またなぜそうなったのか・どんなと仕組みをしたのかを分かりやすくひも解いてくれていて、「ほぉ~、そうだったんだ」と膝を打ちながら読める一冊です。

 

街のランドマークとなるような 大きなショッピングビルもあればストリートもちゃんとあって、しかもそれが自転車で快適に行き来できる距離感の中に共存している、もちろん食べ物も酒もうまい、という福岡の良さは、私企業の人がリスクもイニシアチブも取って都市経営に当たった賜物だったようです。

行政の予算・補助金ありきではない、芽が出ないとなれば早くに撤退・方向転換する私企業の動きが良い方向に発揮されたということ。

 

著者自身も最後に指摘していますが、九州の中枢都市としての機能だけでは頭打ちが見えてきている福岡市が、今度はアジアという広域で見たときにどう立ち回っていくのか要注目だな、と感じました。

 

福岡市が地方最強の都市になった理由

福岡市が地方最強の都市になった理由