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「貧困を救うテクノロジー」(著: イアン・スマイリー)を読みました

読了。

「帯に嘘はなかった」っていう話し。

本書は、貧困に苦しむ人たちの生活の向上に真に役立つさまざまなテクノロジーを、実際のケース例を引きながら豊富な写真・図解つきで紹介したアイデアハック的な一冊、では全くありません。

MITの学生たちが、恐らくこれからフィールドに出てプロジェクト案を考案するような実習をする前に読んでおくべきとされているんではないかと思われる、まさに教科書のような本です。

貧困層とされる人たちが経済状況を改善させるのに役立つ「適正技術」をいかに見いだし、育て、根付かせていくかを諄々と説くのが半分、残り半分が今までの本流の開発援助がいかに優先付けを誤り、資源の投入先・投入期間を誤り続けてきたかを、若干(いや、かなり)シニカルに切っているのが半分、という構成です。

タイトルに釣られた感は、正直ちょっとあります。。。

原題は「Mastering the machine revisited」で、多分そのまま訳すと「機械化の再考」になると思うのですが、それならぴったりな内容です。
※一足飛びに資本集約的な技術を持っていっても根付かんよ、それよりスモール・イズ・ビューティフルな中間技術を地道に広げて裾野を広げていかんと、というのが本書の中心的な主張かと。

期待値を調整して読めば、ふむふむというところも多い一冊かと思います。

 

貧困を救うテクノロジー

貧困を救うテクノロジー