2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

生活保障ー排除しない社会へ(著:宮本太郎)、共生保障ー<支え合い>の戦略(著:宮本太郎)を読みました

齋藤純一さんの「不平等を考える」で言及されていたことがきっかけで読み始めた2冊。 夫が働き妻が家族のケアをするといういわゆる標準家庭を前提に、各種補助金や公共事業など主に供給サイドへのテコ入れで経済成長と雇用の確保、さらには企業内での人材育…

2020年人工知能時代 僕たちの幸せな働き方(著:藤野貴教)を読みました

読後の感想は一言「やはり」である。何がって、やはり自分は彼に、彼の本拠地・幡豆で会いたい。どういう道のりでここにたどり着いたのか。ここからどこに向かおうという「意思」をもっているのか。 もともと面白そうなことやっているな、というのはSNSで見…

「接続性」の地政学(著:パラグ・カンナ)を読みました

本書での著者パラグ・カンナの主だった主張を要約するとこんな感じになります。 ======================= 21世紀、これからの世界中の人々の繁栄は、サプライチェーンにかかっている。メガシティを含む都市が基本的な経済の単位にな…

暗い時代の人々(著:森まゆみ)を読みました

丸山真男の「日本の思想」を読んだときに、なぜこんなに文学と政治と科学の三社関係が出てくるのか解せず、「そんなもんなのかー」と思っていた時に書評で目にして読むことにした一冊。満州事変(1930年)から太平洋戦争終結(1945年)までの最も精…

メノン(著:プラトン)を読みました

プラトンの対話編の一つ、メノンを読みました。 徳は教えられうるか?というメノンの問いに対し、ソクラテスはそもそも徳とは何か?を問い直し徳の定義を試みます。 自分が繰り出す定義をことごとく退けられ心が折れかけたメノンをソクラテスはこう言って励…

クラウド時代の思考術(著:ウィリアムパウンドストーン)を読みました

邦題よりも英語の副題の方が本書の内容をよく表しています。すなわち、簡単にググれる今の時代に物事を記憶することは大事なのだろうか?? 知識を得るための努力が、知識を得たことで手に入る見返りより大きいという合理的な無知がありうる。また脳は(調べ…