2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

FACTFULLNESS(著:ハンス・ロスリング)を読みました

もともと医師出身で後に公衆衛生の研究者に転じた著者は、知識をアップデートし続け、データに基づき世界を正しく知ることの大切さを繰り返し説いてきました。名前で検索すればTEDでのスピーチもいくつもヒットします。そして本書でも古いままのイメージやバ…

「アントフィナンシャルー1匹のアリがつくる新金融エコシステム」を読みました

日本より断然進んでいる中国のキャッシュレス化の立役者、アントフィナンシャルの出自からこれまでをまとめた一冊。「アリペイやってるとこでしょ」とだけ思っていたら大間違い、という話でした。 スタートこそアリババ上での売買に伴う信用保証からであるも…

誰も農業を知らない(著:有坪民雄)を読みました

現役の専業農家の著者が農業の現実を解き明かしつつ、農業をめぐる各種提言や昨今の改革に批判的検討を加えている一冊。これだけ農地が余ると言われ続けていると、いつかどこかで関わることもあるかもしれないとなんとなく考えていたので、興味を持って読ん…

AIと憲法(編著:山本龍彦)を読みました

AIの勃興・隆盛が、憲法で規定されている原理や理念に投げかけている問いについて考察した本です。AIやビッグデータ関連の分野ではおなじみの選挙を含むターゲティング広告や信用スコアの話から、珍しいところでは教育・裁判制度まで広く取り上げられていて…

デジタル・ポピュリズム 操作される世論と民主主義(著:福田直子)を読みました。

最新のデータサイエンスとSNSが合わさって、世論形成や人々の投票行動にどのように影響を与える可能性があるかを紹介した本です。著者ご自身がドイツ在住でいらっしゃるということもあって、ネット選挙最先端のアメリカに加え、ドイツやヨーロッパの事例も取…

フィルターバブル ― インターネットが隠していること(著:イーライ・パリサー)を読みました

インターネット体験のパーソナライゼーションとその弊害について説いた一冊。 検索、ページ閲覧、クリック、いいね!、購買などなどインターネット上のあらゆる振る舞いはトラッキングされ、データとして蓄積され、分析され、画面の向こう側から見た「わたし…