2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧
福田恆存氏のまとまった一冊の本かと思ったらさにあらず。いくつかの随筆をまとめた、短編集(?)的な書籍でした。 氏の保守観について直接言及しているのは、そのままズバリ、「私の保守主義観」というわずか5ページのごく短い小論。 いわく、保守とは、革…
確か日経新聞の書評で見かけたのが、本書を読もうとしたきっかけ。たまたま都議選直前のタイミングで手に入り、タイムリーで面白かったです。 本書は3部構成になっています。 第一部では平等な関係とは何かについて色んな基準(機会の平等、結果の平等、運の…
「孤高の天才」というイメージは誤りであって、クリエイティビティやイノベーションは社会的つながりやネットワークから生まれる。最も分かりやすい例は二人組で、ビートルズしかり、アップルしかり、創造的な偉業は、相互補完的な二人組が成し遂げている。 …
多分「保守主義とは何か?」を読んだ時に言及されていた一冊。日本には保守すべき機軸が確立してこなかったという指摘を、思想面で論じている本だろうと思って読みました。 曰く、日本人の中で、思想は、古いものが新しいものと対決せず、雑然と同居してしま…
知識ゼロから始めてその道のいろんな人にインタビューしながら理解を深め、核心に迫っていく様子を読者と共有するというスタイルで取材・執筆する著者。本書はロンドン、シティーを舞台に金融界をテーマに取材した2年間を追った記録です。 『ゼロ・トゥー・…