2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「水の未来―グローバルリスクと日本」(著: 沖大幹)を読みました

読了。 緩和だけじゃなくて適応もとか、SDGsの話とか、「持続可能な開発」から「持続可能性の構築」とか、潮流をさらっとアップデートするのにいい、新書らしい一冊でした。 水の未来――グローバルリスクと日本 (岩波新書) 作者: 沖大幹 出版社/メーカー: 岩…

「拝啓 市長さま、こんな図書館をつくりましょう」(著: アントネッラ・アンニョリ)を読みました

読了! 仙台メディアテークのことはこの本で知りました。 拝啓 市長さま、こんな図書館をつくりましょう 作者: アントネッラ・アンニョリ,萱野有美 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2016/04/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る

「「思いやり」という暴力」(著: 中島義道)を読みました

読了。 平田オリザさんの本に引用されていて気になったので手に取った本でした。 対立を避けること、違いをないものとすることが、対話を妨げる。 「他者」とは「私」の拡大形態ではない。 違いを受け入れたまま、独力では到達できない高みに登るような「対…

「移ろう中東、変わる日本 2012-2015」(著: 酒井啓子)を読みました

読了。 普段「報道される側」の、中東で普通に暮らしている(いた)人々の目線に立った時評集。地上波のニュース番組や日経新聞の国際面ではおよそ窺い知ることができない、視点を見せてもらってとっても興味深かったです。 しかし、予備知識不足で一読で完…

「舟を編む」(著: 三浦しをん)を読みました

読了。 うー、いい本だった。泣けたー。 言葉への愛情がこんなに感じられる本なんてそうそうない。 ごちそうさまでした。 舟を編む (光文社文庫) 作者: 三浦しをん 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2015/03/12 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (43件) …

「あなたが世界のためにできる たったひとつのこと―<効果的な利他主義>のすすめ」(著: ピーター・シンガー)を読みました

読了。 チャリティーに参加(寄付など)するに当たって、「解決すべき最も差し迫った課題は何か?」を問うのではなく、「自分がいちばん影響を与えられるのはどの分野か?」を問え、というのが一番の主張でした。 それをチョイスするには、自分の割けるリソ…

「黄金旅風」(著: 飯嶋和一)を読みました

読了。 飯嶋和一氏は、前職同期から教えてもらった小説家です。すごく丁寧に取材されて大作を書かれるので、著作数はおおくないですが、その分一冊一冊の濃厚さが半端でない。登場人物のエピソードだったり、場面のディテールだったり、描写が本当に細に入っ…