2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ソーシャルメディアと<世論>形成(著:遠藤薫)を読みました

ソーシャルメディア、世論形成それぞれにまつわるトピックやケーススタディを広く取り揃えている一冊です。 誰もが発信者になれるソーシャルメディアが発達したことで、旧来のマスメディアが情報伝達を寡占する時代が終わり、クロスメディアが当たり前となる…

ふたつの日本「移民国家」の建前と現実(著:望月優大)を読みました

ニッポン複雑紀行で編集長を務め、在留外国人や移民のルーツを持つ子どもたちの様子をリポートしてきた望月優大さんの手になる「移民」についての新書が出たので読んでみました。 本書で望月さんは、留学、技能実習、日系人など、日本が本音(=雇用調整しや…

こうして世界は誤解するージャーナリズムの現場で私が考えたこと(著:ヨリス・ライエンダイク)を読みました

オランダのメディアの特派員として中東に駐在した著者が、報道の現場で起きていることを包み隠さず明かしている一冊。ポスト・トゥルースが騒がれだしたのは、トランプ大統領が誕生する前後くらいからのことでしたが、それよりもはるか昔からメディアが伝え…

世界の核被災地で起きたこと(著:フレッド・ピアス)を読みました

「水の未来」や「在来種は本当に悪者か?」の著者、フレッド・ピアスの新刊が出たので読んでみました。読んだ過去2冊もそうでしたが、フレッド・ピアスは切り口というか視点の設定がとっても素晴らしいです。 本書の原題は"Fallout"。核兵器の使用後や放射能…

知性は死なない・中国化する日本・日本人はなぜ存在するか(著:與那覇潤)を読みました

元日の『日本のジレンマ』スペシャルでお見掛けして、すごく高いコメント力・モデレート力でどんな方だろう?と気になっていた與那覇潤さんの著作3冊「知性は死なない」「中国化する日本」「日本人はなぜ存在するか」を読みました。 3冊通してざっくりまとめ…

「私たちは子どもに何ができるのか」・「成功する子 失敗する子」(著:ポール・タフ)を読みました

これをやっておけば一生安泰という道がなくなり不確実性が増す一方の未来を生きる子どもが、将来成功を収めるために何が必要なのかを考察した本。2冊セットで読むことをお勧めします。 著者の主張の眼目は概要以下の通りです。 ・子どもの将来の成功のために…