2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

愚者の黄金(著:ジリアン・テット)を読みました

過度の専門分化が招く問題を提起した「サイロ・エフェクト」の著者、ジリアン・テット氏の前著。(というか、たぶん世間的には「サイロ・エフェクト」が本書「愚者の黄金」の次著なんでしょうが、、、) 2008年の金融危機の実相とか、新聞で読んでた以上の内…

中国モノマネ工場ー世界ブランドを揺さぶる「山塞革命」の衝撃(著:阿甘、生島大嗣、徐航明)を読みました

ブランド携帯の模倣・コピーから始まった「山塞」携帯の躍進をきっかけに、大陸中国では徹底した分業とマーケット密着、少量多品種のプロダクトを早いサイクルで投入するという「山塞」モデルが広がっていっている。この「山塞」モデルは、こと国営企業が幅…

自民党ー「一強」の実像(著:中北浩爾)を読みました

タイトルこそ「自民党」と銘打たれていますが、単にひとつの政党の正体を暴くというような本ではなく、1990年代からの一連の政治改革の意味や、政策立案(という名の陳情処理)過程など、学校では教わってこなかった政治のリアルまでバランスよくカバー…

人々の声が響き合うときー熟議空間と民主主義(著:ジェイムズ・S・フィシュキン)を読みました

齋藤純一氏著の「不平等を考える」 で見かけた「熟議民主主義」の親玉っぽい本と目して手に取った一冊でした。 現実の政治に自らが及ぼせる影響がほぼないと考えられるとき、政治的イシューに関心を寄せ情報収集したり考察したりする苦労はどうせ報われない…