POWERS OF TWO二人で一人の天才(著:ジョシュア・ウルフ・シェンク)を読みました

「孤高の天才」というイメージは誤りであって、クリエイティビティやイノベーションは社会的つながりやネットワークから生まれる。最も分かりやすい例は二人組で、ビートルズしかり、アップルしかり、創造的な偉業は、相互補完的な二人組が成し遂げている。

具体的には二人組は6つのステップを踏む。

似ているけど違う二人が出会い(①)、信用・信頼を深め互いを自らの一部と感じて「私たち」が前面に出るようになり(②)、弁証法的な関係をもとに役割分担が決まり(③)、互いに相手が動きやすい十分な余地がある距離を保ち(④)、協力と競争を同時に繰り広げてさらなる高みに挑戦するが(⑤)、やがて互いの違いに耐えきれなくなったり外からくさびを打ち込まれたりするとお互いへの積極的関与の中断に至ることもある(しかし不可逆的な変化を遂げてしまった二人の関係は完全には消えてなくならない)(⑥)。

 

うまくいくペアの役割分担として「主演俳優と監督」「液体と容器」「夢想家と実務家」が挙げられていましたが、実体験で腹落ちして良く分かります。
監督で容器で実務家の自分は、主演俳優で液体で夢想家の相手と組むと、モノゴトがはかどるんだなぁ。

必ずしもペアだけではなく、うまくワークするチームの目安としても応用できるんじゃないかと思いました。

POWERS OF TWO 二人で一人の天才

POWERS OF TWO 二人で一人の天才