京大式DEEP THINKING(著:川上浩司)を読みました

元AI研究者で、今は不便益(不便さが生む利益)の研究に従事する著者の手になるより深く思考するための指南書。

 

「鉛筆による手書き」が生むひっかかりやダイレクトな体感が、反射的な浅い思考ではない、じっくり広がり・奥行きのある思考を生むのだそう。

 

ロジカルなアルゴリズム的縛りからどう逸脱していくかという点で、東浩紀氏の観光による誤配や千葉雅也氏のユーモアによる転回と通底するものがあるなぁと感じました。

 

AIやコンピューティングの存在を前提としたとき、体感そのものやそれをフックにしたセレンディピティにどれだけ鋭敏でいられるかがヒトの価値を左右するようになるんだろうという印象を改めて強くした次第です。

 

京大式DEEP THINKING

京大式DEEP THINKING