地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門(著:木下斉)を読みました

家業を畳みに地元に帰った主人公が気付くと実家の再生・地元の活性化に奔走するというストーリー仕立てで、地域再生に取り組む上での心構えや留意点を伝えている本。
ストーリー自体は若干出来すぎの感もするものの、その分展開が早くてすいすい読み進められます。

章と賞のあいだにはさまれるコラムや、場面に関連して付される著者自身のコメントがなかなか毒気を孕んでいて、読んでいてニヤリとさせられます。

 

しかし全編を通じて繰り返し念押しされる補助金に頼るべきではないという著者の主張には強く同意します。公的財源が出どころの仕事をした経験がありますが、正直いまいちスッキリしないこともありました。手金でやることの方が自由がきいて後々まで効果なりインパクトが残る仕事ができるように思います。

 

着々と成果を上げていく主人公は決して凡人には見えませんが、どんな落とし穴や非難が待っているかという心の準備のために読むといいのではないかと思いました。 

 

地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門

地元がヤバい…と思ったら読む 凡人のための地域再生入門